小学校受験をする子供へのアドバイス

小学校受験を目指す場合の多くは、お子さん自身が希望するのではなく、お子さんの将来の可能性を広げていくために保護者の方が勧めるというケースがほとんどでしょう。つまり、中学校受験以降の高等教育機関への受験とは異なり、「当事者」であるお子さんの意識はさほど受験に向かってはいないものと考えるが普通です。もちろんそれは発達段階の観点からもごく当たり前のことであり、お子さんが受験に対して関心を示さないと言う場合にも保護者が焦ってしまうのはNGです。少しずつ気持ちを受験に向かわせていき、自然とお子さんの意志によって判断させるような環境を整えてあげることがベストと言えます。その「機が熟した」状態を待ち、そこから加速度的に受験対策としてさまざまなアドバイスを与えていくことが望ましいでしょう。

学力と体力と精神面のバランスが取れた状態に

さて、お子さんがいよいよ小学校受験に対して意識を向け始めたら、保護者としての力の見せ所です。ここで重要なのは、学力面でも運動能力に関しても詰め込み過ぎはかえって逆効果になるという点です。5歳から6歳時の発達段階においては知識の吸収力がきわめて高い時期であるものの、その許容量を超えた情報や知識を与えすぎてしまうと、発達がアンバランスとなり体調の悪化を引き起こしたり、いわゆる「赤ちゃん返り」と呼ばれる退行現象の発現が心配されます。保護者としては、より高度な知識を、より高い運動能力をと多くを臨みがちですが、お子さんはある程度背中を押してあげるだけでも十分に吸収して発達していくものです。優しい言葉をかけてあげることや、できるようになったことを褒めてあげるなどを欠かさず、お子さんが高い自己肯定感を持てるようにしてあげましょう。そのためにも、発達段階にそぐわない高度な課題を与えるよりも、基礎的な内容を繰り返し習熟させていくことが望ましいです。お子さんにもくれぐれも無理をしないことをアドバイスしましょう。

面接時には作られた「良い子供」ではなく素の自分を出せるように

小学校受験では学力点が高ければそれだけ合格を勝ち取れる可能性が高まります。しかし、それだけでは判断できないお子さんの可能性や伸び代、そして生育環境なども重視されます。それを推し量ることができる機会として多くの私立小学校に導入されているのが親子面接です。保護者としての対応はどのようにするのかは、ごく真っ当に自分の教育方針とお子さんとの関わり方について、小学校の教育方針と合致する方向で話していけば大きくマイナスとなることはありません。重要なのはお子さんの立ちふるまいです。小学校の先生は、入学前のお子さんの「落ち着き」「礼儀やマナー」「親子関係」など様々な観点で判断します。作られたその場限りのテンプレートにあるような受け答えは訓練すれば誰でもできるものですが、ちょっとした所作や礼儀作法などに日常の教育が現れてくるものです。お子さんにはどのような場においてきちんとした態度を取れるよう、家庭生活の中でも常に指導とアドバイスを重ねておくことが大切です。